マリー・アントワネットは、初々しさを湛え、素直で陽気な14、15歳の少女である。彼女は活発であり、美しい。その姿は、ほっそりと優美なシルエットである(ニナ・リッチCMのモデル参照)。
彼女が自由に、何の堅苦しい仕来りにも囚われずに、幼少期を過ごしたウィーンの宮廷とは違い、ヴェルサイユのそれは、まるで「金色の牢獄」のようだった。そこでは何の自由も許されていなかった。礼儀作法のお勤め係が始終傍におり、彼女が未来のフランス王妃にふさわしい女性であるのかどうか、絶えず監視の目を光らせていた。生きて行く上での率直さや喜びというものを自由に表現することなど不可能だったのだ。
デュ・バリー夫人の陰謀と嫉妬心がマリー・アントワネットの状況を脅かす。未来の王妃は余りに素朴で計算がなく、このとき、彼女は、人間の本当の性質や悪意といったものに初めて触れたのだ。孤独感や家族愛の欲求に苛まれる。彼女は絶えず愛情を探求している。未来の夫であるルイ十六世は、彼女に対して愛する心など示すことはなかった。彼は、狩猟と科学的な事柄に明け暮れるばかりだった。






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